「まさか」が現実に。緊急帝王切開から学んだ出産前のお金対策

妊娠中、「きっと普通分娩で出産できるだろう」と、私は自然にそう思っていました。

健診でも特に問題はなく、経過は順調。産院での費用説明も自然分娩が前提で、帝王切開については軽く触れられる程度。
自分には関係ないと思い、深く考えることもありませんでした。

ところが実際には、出産直前に状況が一変し、緊急帝王切開に。
突然の展開に気持ちが追いつかない中、頭をよぎったのは「お金」の不安でした。

この経験を通して強く感じたのは、「出産前にお金のことをもっと知っておけばよかった」ということ。

この記事では、私の体験をもとに、出産前に考えておきたいお金の備えについてお話しします。

目次

妊娠中は保険を深く考えていなかった

妊娠中は、私も赤ちゃんも経過が順調で、健診でも特に指摘はありませんでした。

そのため「このまま普通分娩で出産できるだろう」と、疑っていませんでした。

出産前には産院で費用の説明も受けましたが、話の中心は自然分娩についてでした。

帝王切開の費用についてはさらっと触れられる程度で、「自分は自然分娩だろう」と思っていた私は特に質問もせず、そのまま聞き流してしまいます。

保険についても、

「今は健康だし大丈夫」
「毎月の支払いが増えるのは避けたい」


と、どこか他人事のように考えていたのが正直なところです。

もし家族や友人から「緊急帝王切開になった」というような経験談を聞いていたら、「念のために備えておこう」と考えるきっかけになっていたかもしれません。

突然の緊急帝王切開。現実を突きつけられた瞬間

妊娠40週の夜に陣痛が始まり、産院へ向かいました。

一晩中陣痛に耐え、朝には子宮口もほぼ全開の状態に。

「早く終わって……」

そう思っていた矢先、赤ちゃんがうまく産道に降りてこない時間が続きます。

私の体勢を変えたり助産師さんのサポートを受けたりしましたが、状況は変わりません。

長時間の陣痛で体力は限界に近づき、血圧も急上昇。

医師から告げられたのは、「緊急帝王切開に切り替えます」という言葉でした。

そのまま手術室へ運ばれ、無事に赤ちゃんが誕生。

出産を終えた瞬間は、ただただ安堵の気持ちでいっぱいでした。

ですが入院生活が始まってから、少しずついろんな感情が押し寄せてきました。

「下から産めなかった」という悔しさ。
そして、お金への不安。

予定では5日間だった入院も結果的に8日間に延び、日に日に「この先、どれくらい費用がかかるんだろう…」という不安が大きくなっていきます。

熊本では手出しゼロ、でも地域差は大きい

私が出産したのは熊本県の産院でした。

自然分娩であれば約42万円かかる予定でしたが、
実際に支払ったのは約34万円。

緊急帝王切開でしたが、結果的に普通分娩よりも自己負担が少なくなりました。

▼実際の領収書

お産が自然分娩より安く抑えられたのは、高額療養費制度を利用したためです。

領収書を見ると、
 ▶保険適用の医療費:513,540円
 ▶本来の3割負担なら:約153,000円
 ▶実際の自己負担:82,570円
となっており、【7万円】ほど軽減された計算になります。

(※高額療養費制度の自己負担限度額は所得区分によって異なります)

正直、「帝王切開=高額」というイメージを持っていたため、とても驚きました。

ただ、出産後に調べて分かったのが、出産費用には大きな地域差があるということです。

厚生労働省の資料(※執筆時点の情報)によると、東京都の平均出産費用は60万円を超えており、最も低い熊本県との差は約24万円あるとされています。
厚生労働省 出産費用の状況等について


産院によっては、出産育児一時金(50万円)を差し引いても、
20万円以上の自己負担が発生するケースも珍しくありません。

つまり、たとえ同じように帝王切開になったとしても、住んでいる地域や選んだ産院によって、かかる費用や自己負担額は大きく変わるということ。

私の場合はたまたま負担がなかったけれど、別の地域・別の産院だったら、同じ状況でも高額な出費になっていたかもしれません。

だからこそ、早めに「自分が出産する場所では、どれくらいの費用がかかるのか?」を確認しておくことが、備えの第一歩になると感じました。

実体験から学んだ「出産にかかるお金の備え」

実際に緊急帝王切開での出産を経験してみて、「事前にここだけは確認しておけば、もっと気持ちが楽だったな」と感じたことがあります。

これから出産を迎える方に向けて、私の体験をもとに【3つ】のポイントをまとめました。

① どこまで制度を利用できるか把握しておく

帝王切開などで医療費がかかった場合、高額療養費制度を利用すると自己負担額が軽減されます。

ただし、自己負担の上限額は所得区分によって異なるため、「自分はいくらくらいまで負担する可能性があるのか」を把握しておくことが大切だと感じました。

私は上限額がよく分からなかったので、産院でマイナンバーカード(マイナ保険証)を提示して確認してもらいました。

② 出産予定の産院で「トータルの出産費用」を確認しておく

出産費用は住んでいる地域全体の平均だけではなく、実際に出産予定の産院の費用を見ておくことが安心につながると思います。

分娩費用だけを見ると、保険適用となる帝王切開の方が自然分娩より安く見えることもあります。

ただ、実際には入院日数が延びるため、入院費用を含めたトータルの自己負担額は自然分娩とあまり変わらない(または高くなる)ケースも多いようです。

・1日あたりの入院費用
・帝王切開になった場合の入院日数の目安

このあたりをホームページで確認したり、事前説明の際に産院へ聞いておくだけでも、「もし帝王切開になったら…」という不安がかなり軽くなると感じました。

③ 貯金で備えるか、保険で備えるかを一度考えてみる

必ずしも、出産前に新しく保険に入る必要があるわけではありません。
大切なのは、自分たちに合った備え方を選ぶことだと思います。

たとえば、
「もし自己負担が◯万円出た場合、貯金で無理なく払えるか?」

この問いを一度考えてみるだけでも、
・貯金で対応できそう
・念のため保険で備えておきたい
など、方向性が見えてきます。

私自身、事前にここまで具体的に考えられていなかったからこそ、出産後に「もう少し準備しておけばよかった」と感じる部分がありました。

まとめ:緊急帝王切開を経験した私が伝えたいこと

妊娠・出産は、どれだけ順調でも予想外のことが起こります。

私自身、「まさか帝王切開になるなんて」と思っていた1人です。

出産費用には地域差があり、今後制度が変わる可能性もあります。

だからこそ、「何も起きない前提」ではなく、「もしものとき」を少しだけ想像しておくことが大切だと感じました。

完璧な備えでなくても大丈夫。

知っておくこと、考えておくことが、心の安心につながります。

この体験が、これから出産を迎える方の不安を和らげるきっかけになれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

京都暮らしのサイト管理人です。【いけず】なつもりはないのですが、息子からは「はいはい、京都人」とよくいじられています。

育児の悩みや便利グッズの共有、日々の小さな発見など、子育てママ・パパ皆さまの声やアイディアを届けていきたいと思っています。

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