私にとって初めての育児。
生まれる前に、子育ての先輩である姉や友人から話を聞いたり、育児雑誌を参考書のように毎月読んだりしていました。
それらは私にとっていわゆる“マニュアル”。でも育てていく中で、そのマニュアルにはないちょっとした違和感や疑問から不安を抱くことが多かったです。
今回はそんな「なんとなく不安になっていたこと」をピックアップしてみました。子どもは現在中学生なのですが、その不安要素が今どう変わっているのかについても書いていきます。
「思ってたのと違う」「周りと違う」から感じる違和感

私が感じていた「なんとなく不安」は、「思ってたのと違う」「周りと違う」から感じる違和感。マニュアルにもない子どもの様子に驚いたり、対応に困ったりしたことです。
具体的に当時の不安を1つ1つ挙げながら、現在の様子も書いてみました。
①食感や味付けに細かい
離乳食の頃から、「好き嫌いが激しい」と感じていました。当時は「自分の作るメニューが悪いんだ」と落ち込んだり作り直したりしていました。
でも、言葉を話せるようになった頃に「これ口の中でチクチクする」「いろんな味が混ざっていてウェッ(吐き気のこと)となる」と言われて、食感や味付けが苦手だったと知りました。
ちなみに“触感”にも敏感で、例えば砂や泥で遊ぶのも苦手でした。海に連れて行ったときも、足の裏につく砂の感触が嫌で号泣!とにかく感覚が過敏でした。
今も過敏な感覚自体は変わっていませんが、成長とともに「これは失礼なこと」「もったいないこと」などと理解するようになってから、給食や人の家で出されたご飯などは苦手でもしっかり完食するようになりました。
②服の素材、着心地、タグを気にする
1つ目の感覚と似ていますが、服の素材や着心地にも好みがありました。
ゆとりがあってツルツルした素材を好み、反対に伸びにくいジーパン生地や体にフィットする服は苦手でした。冬に便利な裏起毛の服やタイツもNG。服についているタグは「チクチクする」とのことで、毎回服を購入するたびに根本から切っていました。
私服に関しては現在も好みの素材だけを着ています。特に肌に直接触れる下着はこだわりが強いですが、そこさえクリアすれば制服も問題なく着れています。
③人混みを怖がる・注目されるとガチガチに固まる
- 人混みを怖がる
- 人に注目されると棒のようにガチガチになる
- 大きな音や声が苦手
- 話しかけられると怖がって逃げる
我が子にはこのような様子も見られました。
大勢が集まる検診では一歩も動こうとしないし、保健師さんに質問されただけで大泣きするしで、苦笑いされることもありました。
私の中で小さな子どもといったら、「お祭り大好き!」とか「見て見てー!」って目立ちたがったりするイメージだったので驚きでしたね。保育園の入園も近づいていたので「この調子で大丈夫か…?」と不安でした。
慣れさせようといろんな場所や人に出会わせてみたけど、まったく慣れず。むしろその都度ストレスを感じていたようで、夜泣きがあったり、逆に一切起きずに十何時間も寝たりしていたので、無理に慣れさせるのはやめました。
これは保育園で毎日過ごす中で徐々に解消されていきました。環境に慣れるまで2年かかったけれど、卒園式では堂々と立派な姿を見せてくれました!
④遊園地ではなく自然を好む
我が子は人混みが苦手だったので、遊園地や動物園など、人が大勢集まるような場所はあまり好きじゃなかったんです。
周りに人がいて、誰かに見られてるような感覚に緊張したり、周りが気になって意識が散漫したりして、「楽しみたいけど楽しめない」という感じでした。
反対に思いっきり楽しんでいたのは自然。誰もいない広大な草原や、色づいた紅葉の中を散歩すると、「わぁ~!」と景色を楽しみながら元気にはしゃぐはしゃぐ!私の中での「自然を好む=おじいちゃんおばあちゃんの趣味」といったイメージが変わった瞬間でした(笑)。
中学生の今も綺麗な月や星、風景を見ると、感動しながら眺めています。自然のすごさを実感するとワクワクするのだとか!そうした感性は個人的に大事にしてほしいなと思います。
⑤人の気持ち、表情、言葉に敏感
私の「なんとなく不安」の中で1番強めの不安だったのがコレ。人の気持ちや表情、言葉にすごく敏感な点です。
例えば、
- 人から嫌なことをされても「やめて」と言えない
- 「こう言ったら傷つくんじゃないか」と考えすぎて言葉が出てこない
- 友達が怒られている姿を見ると号泣する
- 周りから言われた些細な一言を何日も気にする
- 「本当はこう思ってる」と相手の表情や仕草から本音を読む
- 人目を気にするあまり好きなことができない
これらが親としてはつらそうに見えていたんですよね。
それに、強くなってもらいたい気持ちもあったので、色々と「こうしてみなよ」「こう言ってみなよ」なんてアドバイスしていました。
でも「できない」と泣くばかり。「こんな感じで今後大丈夫かな…」と漠然とした不安をずっと抱いていました。
ですが、卒園式の色紙を見て考えが変わったんですよね。
クラスの子だけでなく、先生からも「〇〇くんはいつもやさしいからだいすき!」「みんなにやさしい〇〇くんのままでいてね」というメッセージがたくさん書かれていて、「この性格ってこの子の長所なんだ」って思えたんです。
「不安要素をどう捉えるか」が大事なポイントだと気づいた瞬間でした。
「自分の意見を言えない性格」と捉えれば短所だけど、「人の気持ちを考えられる性格」と捉えれば長所。見方を変えれば不安も軽くなるってことを、子どもたちを通して学びました。
成長するとともに言葉の選択肢が増えて、自分の意見の伝え方もうまくなりました。面談で先生に「〇〇の周りにはいつも人が集まっている」と教えていただいて、「いい意味であの頃と変わってないんだな」と嬉しくなりました。
視点を変えたら少し楽になった

例えば、熱を出したり転んで大きなケガをしたり、成長がかなりゆっくりだったり。そんなときは「病院に行ってみよう」「専門の人に相談してみよう」って思いますよね。
でも私が抱えていた「なんとなく不安」は違和感を覚える程度。言ってしまえば相談するまでもないレベルだったので、結果的に最後まで1人で不安を抱えていたんです。今では笑って話せますが、当時は小さな不安が積み重なって悩むこともありました。
自分の中のイメージや、マニュアルにはない子どもの様子に悩むことって意外とあると思いますが、私の場合は不安に感じる繊細な部分を長所として見てみることで少し楽になりました。
当時の私と同じように悩む方の“ちょっとした安心”や参考になればいいなと思い、今回自身の経験を書かせていただきました。少しでも役に立ったり共感を得られたりしたら私も嬉しいです。

